【まとめ】ほんとうに頭が良くなる世界最高の子ども英語
自身の子供達もバイリンガルに育て上げた元イエール大学の教授が書いた、話題の書籍「ほんとうに頭が良くなる世界最高の子ども英語」を読みました。
その内容についての備忘録メモです。
第2言語習得(SLA)に基づいた科学的手法
幼児向けの英語学習についての書籍は10冊ほど読みましたが、一番、科学的根拠に基づいており、そして具体的かつ実績もある手法が記載されており、非常に有意義な書籍でした。
もし、子どもの英語学習で何を読むべきか?と聞かれると、この書籍を一押ししたいと思います。
著者について
この書籍の著者である斉藤淳氏は、イェール大学で教授をしたのち、東京で学習塾を経営されています。
その学習塾は英語専門ですが、そこで学んだ子ども達は英語のみならず他の教科の成績も上がる・・・という魔法のような塾で、立ち上げわずか数年で3000人あまりの生徒が集めるまでに成長しているとか・・・。
そしてなにより、自身の子ども達は2人ともバイリンガルとして育っています。
言語習得の基本
基本的に、
1文字ではなく音から学ぶ
2断片ではなくてかたまりで学ぶ
3英語をではなく英語で学ぶ
というのが、第二言語習得における大原則だそうです。
音入れの重要性
言語習得には一定量の音のインプット、
アウトプットが欠かせない これは第二言語習得理論SLAの最も重要な、テーゼの1つ。
そして、従来の教育法では、まずもって音のインプット総量が足りていないと指摘しています。
石川遼選手で有名なスピードラーニングも、結局音入れですもんね。
おうち英語界隈では、インプットは2000時間を目指すことがまことしやかにささやかれています。そのエビデンスは不明なのですが、おうち英語をされている方のブログをみると2000時間というのがキーワードになっていることが分かります。なんで2000時間なのか・・・これもまた調べてみたいネタではあります。
フォニックス学習が効率的。
フォニックスでABCを覚えるのが効率的だと説いています。フォニックスができれば、自分で単語を読めることができ、自分で
英語をかたまりで理解する
かたまりでインプットするには、映像がベストだそう。子供の単語はピクチャーディクショナリーが最強。実際のモノを目
英語だけを学ぶことはNG
モチベーションの維持が難しい、学習効率が高まらない・・・という理由から、SLA研究からしても、英語だけを学ぶことは推奨されないそう。
SL A研究では、外国語をマスターするためには学習の継続が不可欠と
いかに動機付けを工夫すらかも、言語習得の重要なファクターだということ。
つまり、英語を学ぶより、英語でなにかの知識を学んだほうが、学習効率が
そこで実践されているのが、CLILという手法で、これは世界中の語学授業で取り入れられている手法です。
要は、英語でクラフトをしたりギターレッスンをしたり・・・と英語をあくまでコミュニケートの手段として使う事で、英語を学んで行くということのようです。
・・・!?ってこれ、うちではことのは流プライベートレッスンで、ひたすら息子とただネイティブに遊んでもらっている=CLILってことだったんですね。
親も一緒に学ぼう!
また、著者は社会的なつながりの中で一緒に学ぼうとする人がいた方が、語学学
親も一緒に学んでいく・・・その姿勢を見せるというのも、語学学習において大きな環境づくりとなるようです。
実践編
書籍の中では、年齢に合わせた実践的な語学学習の内容やポイントがまとめられていましたので、これはぜひ手に取って読んでいただければと思います。
すこしご紹介すると・・・3〜4歳で大事なことは・・・
音の大量インプットは、学習者に理解可能でなければ意味がないと
英語を勉強と思わせない。いちいち日本語に言い換えない。音と映像をメインにする。英語を遊びと位置付けること。
特に3-4歳児は、英語で遊んで好きになることが大事。
ヒント1 TPRで身体こと馴染もう
英語で支持されたことに対して子供が動作で反応することを、繰り
ヒント2 英語で声かけ
日々の何気ないシーンで英語をとりいれる
ヒント3 絵本読み
ベリーハングリーキャタピラー
ブラウンベア
などがおすすめ。
ヒント4 ゲームで英語にのめりこもう
super why!など、英語でのゲームで楽しむ事も良い。
正しいおうち英語のすすめ
この書籍、Amazonでベストセラーとなっていて、すごく気になっていた書籍でした。読んでみて、理論的で、実践的で、非常に優れた内容でした。
というか、第二言語学習の科学的根拠が、ここまで明確に示され、他国では積極的に導入されているというのに、日本の英語学習ってこのままで良いのでしょうか?
我が家のおうち英語歴は2016年1月に開始してから、約2年半、当初はさわこの一日とベネッセのWWKのみ、2018年6月からはことのは流を取り入れ、ディズニーCDを毎日90分以上音入れしています。
3歳半の息子は、プラレールで遊んでいる時に「oh!NO!」「What’s this?」などと単語を発語するようになりました。
リスニングも、少しづつですが出来てきているようです。
小学校高学年で、ネイティブの2〜3歳年下の子達と喋られるように・・・との計画でおうち英語に取り組んでいます。
私自身、受験英語はバリバリ勉強してきましたが、実際聴けて、発音できるかというと話は別で・・・。
一生懸命話しても、「はあ??」みたいな反応をネイティブにされまくると、だんだん気分も落ちてくるし・・・w
すんごく簡単な文章なのに、ネイティブの発音だと聞き取れなかったり・・。
英語「耳」って実際にある。なので、小さなうちから、せめて「耳」だけでも親の少しの努力で育成することが可能なのを、多くの人に知って欲しいなって思います。
そのためにも、正しい知識を知って、実践するのはとっても大事だなと痛感した書籍でした。
ぜひ、一度読んでみて欲しいです。
以上、お役に立てれば嬉しいです。ゆうままでした。
Comment
愛知県に在住する、36歳2歳の娘の父です。
モンテに関心があり、本を読んでも不明な実践的な面は、ゆうままさんの、サイトが最も勉強になりました。本当にありがとうございます!
早速、100均なとで、教具を取り入れさせてもらいました。
特に、明確な教育方針(ターゲット)と、それに向けて、促すこと、に感銘を受けました。
ぶしつけなお願いで恐縮ですが、モンテに限らず、特に影響を受けた本を3冊ご紹介頂けないでしょうか?(これは読むべしというもの)
どうかよろしくお願いします。
わざわざコメントいただきまして、本当にありがとうございます。
最も勉強になったとのこと、非常に勿体ないお言葉で恐縮しております。
誰に、何を・・・というのを意識する癖が、ブログでも出てしまうのだな…とコメントを頂戴して、気づかせて頂きました。
2歳の娘さん、イヤイヤ期改め、自分でやりたい!の敏感期まっさかりでしょうか。
ぜひぜひ、おうち時間の増えた今、お子様のやりたい!に沿う環境のサポートにいそしまれてくださいね。
子育てに関して影響を受けた本…ということで、うーん…と考えまして、
1)【生きる力の強い子を育てる】天外伺朗
・・・ソニーの役員として、様々な高学歴の学生を見てきたなかで、どのような子育てをすればいいかと説かれています。
学歴ではない賢さのある子供に育ってほしい・・・と漠然と考えていたのが、この本で、そういうことか~と納得した記憶があります。
2)【ママひとりでするのを手伝ってね!】相良敦子
・・・やっぱり、この本の影響が一番と思います。
敏感期の概念、親の役割・・・、30年以上前に書かれたものとは思えない新鮮さで読破しました。
ということはここ30年で教育って大して変わってないんだなーとも。
3)【坂本廣子の台所育児 1歳から包丁を】坂本廣子
序章の文にビビッときてしまい、それから我が家でも台所育児を取り入れようと0歳から台所仕事を一緒にしています。
こちらも30年以上前に書かれたと思えない新鮮さを持って読めた本です。
半分以上は、こどもと作るレシピです。
番外編:子供への声掛けや関係作りは「親業」の考えを主軸にしています。
ゴードン氏の本はちょっと重たいので、軽く読むなら 近藤千恵氏の「親業ケースブック 幼児・園児編」がさらっと読めて非常に参考になりました。
これぞという本を挙げるの、なかなか難しいですね。
月10冊は読み、今まで子育て本は100冊は読んでいると思いますが、ある程度いろんな本を読むと、どれも似たようなことが書かれているなと。
なので、作者との相性もあるかと思いますので、ぜひ河合さんのビビッとくる本に出会えるといいですね^^
参考になれば幸いです。