元祖おうち英語の先輩ママ「タエさん」3ナイ主婦が息子を小6で英検1級に合格させた話を読んで
息子が10か月からスタートした我が家のおうち英語。最近はゆるゆるとおうち英語を継続しているママ友仲間も増えて、いろいろな情報が入ってくるようになりました。
今回は、元祖おうち英語といえば!おうち英語業界のカリスマ、タエさんの書籍を読んでそのポイントをまとめてみました。おうち英語をスタートされる方のヒントになれば。
タエさんとは
そのバイリンガル育児の実績から、ベビーパークの英語顧問に就任した経歴をもつおうち英語業界のエキスパートの1人。今回読んだ本はこちら。
おうち英語 親の心構え
日本語をしっかり
英語教育というと日本語がおろそかになりがちだが、タエさんは「英語を身につけたければ、まずは日本語をしっかりと教えること」が大切と説きます。
母国語である日本語がおろそかになってしまうと、他の勉強での理解力や分析力まで落ちてしまいます。日本語の基盤を構築したうえで英語を学ぶというスタンスのほうが結果的に英語も伸びるという持論を展開されています。
これは、第二言語習得のエキスパートであるこの方もおっしゃっておられましたね。
第二言語習得(SLA)では、母語の知識が第二言語に転移することを「言語転移」と呼び、言語間の距離が近ければ影響がでやすくなるそうです。
英語を勉強させる意識を捨てよう!
勉強させようとか、英語を好きになってほしい・・・とか親が強く願って強制させようとすればするほど、子供は英語って特別なものなんだととらえて身構えてしまいます。
タエさんの言葉ではっとさせられたのは、「日本語をあえて楽しく覚えようとしないのと一緒で、英語は楽しくする必要さえない。勉強するものでもない。ただの言葉だと思う」というものでした。
そう、英語はコミュニケーションツールなのであって、伝えたい相手と伝えたい思いがあれば、それは勉強するものではないということ。語学学習の基本だと思うので、この点は、義務教育で英語は勉強するもので楽しくないものという刷り込みをされてきた大人としては目からうろこでした。
英語育児のゴールを設定しよう!
日本人の苦手なところだと思いますが、英語育児でも何歳までにどのレベルを目指すのか?ということを大まかに設定しておいたほうがいいとタエさんは説いています。
ある程度決まっていることで、周りの意見に流されず、自分の気持ちがぶれることなく進んでいけると。
おうち英語は、子供とママの二人三脚。ゴール設定をしておくことで、親のモチベーション維持にもつながりますね。
とにかく、ネイティブと同じ環境にする
タエさんが実践されたのは、とにかく家を英語環境にするということでした。日本語は、学ぼうとしなくても習得します。それと同じように、英語も英語のシャワーを浴びせる環境を作れば、自然と習得できるのでは?というタエさんの持論です。
そのためにタエさんが実践されたことは
- 読み聞かせ
- 語りかけ
- インプット(動画、音声かけ流し)
- アウトプット(英会話)
- 多読(フラッシュカードでのインプットから一人読みスタイルへ)
ということでした。とにかく大量の英語シャワーを浴びせた環境をつくられました。
どれかだけでも不十分で、すべてが有機的に混ざり合ったからこそ、キリくんのようなバイリンガル育成に成功されたよう。
まとめ
タエさんは、「どんなに良い教材だと謳われていても、それが自分の子どもに合うとは限りませんよね?」と説いています。この書籍で紹介されているノウハウは、あくまでタエさんのやり方。なので、自分の家で取り入れるのは、合う部分や合わない部分もあると思います。
しかしながら、英語のシャワーを浴びせるなど、SLA研究でも重要視されている手法がおうちに上手に取り入れられている点は非常に参考になります。我が家も、おうち英語は手探りでやっていますが、タエさんのこの書籍が大きな励みになりました。
英語のみならず、何かを会得させたいのであれば、あくまで自然にいつも近くにある存在として触れさせるというのが、親も子供もストレスフリーに体得できる方法なのだなと。
英語育児のみならず、普段の接し方や親としての考え方なども非常に刺激になる本でした。参考になれば。