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四条畷学園小学校のお受験情報: 学校の特色やペーパー試験入試の内容は?採点基準や倍率を調べてみた。   

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2歳4歳のワンオペ育児中のアラサー。 激務コンサル会社を辞め、子育てマニアになるべく日々精進中。 慶応経済卒で学歴コンプを抱えつつ、子供が個性を最大限に生かすことができるよう、おうちモンテやおうち英語に取り組む。
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90年の伝統を誇る四条畷学園小学校。個性を大事にする豊かな校風が魅力の四条畷学園小学校のお受験情報を、入試説明会にも参加したので、まとめてみたいと思います。

四条畷学園小学校の概要(HPより)

歴史

本学園は、牧田宗太郎、環兄弟によって大正15年(1926年)に設立されました。
兄弟は、自分達が教育界・実業界で世の役に立つことができたのは、厳しい中にも慈しみ深い愛情をそそぎ、教育してくれた母がいたからこそだと、
母への感謝と敬愛の念をつねに胸に深く抱いていました。そして、母に対する報恩の心を表すために、史情豊かな四條畷の地を選び、
ここに教育の理想を実現させるべく学校を建てようと念願されました。
このようにして本学園の母体となった四條畷高等女学校が設立され、母に対する報恩感謝の念が具現化されたのです。
この至純なる精神は、本学園建学の精神として後世に引き継がれ、今日の総合学園に至る発展の歩みを支えるものとなっています。

教育方針

─ 個性を生かし、みのがしのない教育 ─

ひとりひとりが生かされる学校つくり。
ひとりひとりが伸びるよろこびを知る指導。
ひとりひとりが自分をしつけようと心がける雰囲気。

─ 「なにをこそ学ばせるべきか」を熟慮探究する教育 ─

もっとも大切なことがらをえらびぬき、
順序立ててしっかりと身につける。

─ 子ども自身の活動を重んじる教育 ─

いかなる場合にも、それがどのように子ども自身に役立つかを考えた計画、運営。

─ だれにも自信をもたせる教育 ─

与えられた機会に、自らの最善を尽して、それをよろこびとすることができる。
他との比較でなしに自分の伸び方、育ち方を問題とする。

─ 「みんなでいっしょに」を常に感じさせる教育 ─

自分ひとりのことを考えず、みんながどうであるかを問題にする雰囲気。
ひとりひとりが、あたたかい思いやりで結びつけられた仲間つくり。

特色ある授業

良い意味でざわざわ

授業を見学しましたが、いい意味で生徒がザワザワしていました!
意見が活発に出ていて、中には生徒が発表しているクラスも。
そして先生も威圧的な雰囲気ではなく、生徒の良い相談仲間のような朗らかな雰囲気。

社会科

社会科では体験学習、擬似体験学習、そして価値判断を促すディスカッション形式での授業を積極的に取り入れています。

例えば、街づくりゲームを通じて、税収の仕組みを学んだり、机上の空論を体感することに重きを置いています。
また、消防本部への見学の際には、その授業のなかで救急車をタクシーがわりに呼ぶ事例もあることを知り、救急車の有料化に反対か?賛成か?という議論も実施。
小学校四年の子供達が、見事に意見をしあい、色々な立場の人が幸せになるには?というゴールを目指して議論します。
その落とし所ででた意見は、小学校なの?とビックリするほどのクオリティです。

 

英語教育

厳密に文法を教え込むのではなく、その年齢に合わせてポイントを教えていき、飛ばしてもいいから全体の内容を理解していくという、オリジナルの英語教育を行っています。

間違えてもいいし、難しい単語や文法を知らなくても、知っていることをつなぎ合わせて理解していく。

どちらかというとボトムアップ的な教え方で、トップダウンを好むのが学校教育ですが、面白いなと感じました。

体験を通じて学ぶ

楽しく学ぶということに重点を置いていて、指導要領プラスアルファ!ということに力を入れています。
カントリーステイといって田舎暮らしを民泊で体験したり、オーストラリアへの語学研修があったり。

また、自分で選んで責任をもってやり遂げるという自主性も重んじています。
例えば、4年生からスタートする活動の時間では、いろいろな活動のなかから選ぶことができるのも魅力的です。

充実した課外活動

放課後に学ぶことができる課外活動も、英会話、プログラミング、ダンスなど、非常に充実しています。

親としては習い事の送迎などに気をつかうことなく、子供は学校のお友達と一緒に課外活動に楽しむこともでき、移動時間もかかりません。これは結構魅力的です。

気になる点

見学して気になったのは、校舎がコンクリートでできていることと、図書室がすこし狭いこと、そしてお弁当が基本ということでした。

私自身、木の校舎で過ごしていてとても気持ちがよかったので、コンクリートの校舎というのはちょっと冷たい感じがしてしまいます。そして、図書室の蔵書数が少ないことも気になりました。学園内には中高の図書室もあるので、そこの利用ももしすることができたら読める幅も広がりそう。

お弁当ということですが、小学校3年生からは学内食堂も利用することができるということなので、まだ親としては苦労が少なくなりますね。

OGの話

卒業したOGの話では、ほぼ内部進学のため、勉強する人が少なかったということでした。また学校の授業は学ぶ楽しさを重視しているため、偏差値的な賢さというわけではないようです。

外部受験をするためには、しっかりと塾に通うことが必須になりそう。

入試情報

募集人数

90名募集ですが、そのうちの半数は内部受験生ですので、外部受験の場合は45名の募集です。

クラス編成は3クラス。

 

倍率と採点基準

1.1倍ほどということなので、競争はそこまで激しくありませんが、どれか1つの試験が著しく点数が低いという場合は不合格になる場合もあるということです。

総合点だけではなく、まんべんなく点数が採れるように、ペーパーテストにもきちんと対策しておくと良いと思います。

 

試験内容

試験内容

■集団テスト

■ペーパーテスト

■面接テスト(子供、親子)

以上の3つの総合点数によって合否が判断されます。

 

試験で問われる内容

基本的な生活習慣ができているのか?あいさつができるか、話を聞くことができるか、人に迷惑をかけないか?といった基本的な内容が行動観察では問われるようです。

実際に、小学校に入学してから集団行動ができるか?という点で先生は採点されるので、おうちでも下記のようなことを実施してみると、試験本番でも大丈夫になりますね。

  • 簡単なお手伝いをまかせる
  • 配膳の準備を自分でする
  • 脱いだ洋服をたたむ
  • 傘を自分でとじてなおす
  • 洋服を自分で着る
  • 脱いだ靴をそろえる
  • 幼稚園の準備を自分でする
  • 雑巾で掃除をする(しぼる、なおすまで)

豊かな生活体験や基本的な技能が身に付いているかという点も考慮しながらテスト内容を考えているとおっしゃられていました。ですので、自分のことは自分でできるように、ママもサポートし環境づくりをしていけたら理想的だなと感じました。

 

注意点

専願での受験が望まれます。

また、四条畷学園小学校との関連があるのか?という点が願書に記載する欄がありますし、面接でも聞かれます。兄弟がすでに小学校に在学している方や、親御さんがOBOGの場合は、ペーパーテストへの加点があるそうです。

しかしながら、ペーパーへの加点があっても、総合的な判断で不合格になってしまう場合もあると仰っておられました。

関係者であることは優位に働きますが、それで絶対に合格するわけではなく、一般的な対策は必要ということだと思います。

 

集団テスト内容

集団テストでは、行動観察や運動能力がみられます。集団で遊んだり、グループを作って遊んだり、後片付けをしたりします。運動能力では基本的な運動能力があるかどうかが見られます。

 

ペーパーテスト内容

各分野からまんべんなく試験が出ますので、不得意分野の内容に対策しておきたいですね。

2019年の入試では下記分野で問題が出ました。

数量

自転車のと自動車の絵を見て、それぞれの台数とそれぞれのタイヤの数を数える問題です。

自転車と自動車ではタイヤの数が違いますよね。日常生活で必ず目に触れる体験ですが、しっかりと普段からの観察力が問われる問題でした。

図形

どの図形を組み合わせると、右側にある図形になるのか?という図形の合成・分解の問題が出ました。

図形をしっかりと把握して組み合わせる力が問われます。普段からタングラムやパターンカードなどで、図形を作る練習を遊びのなかでしておくといいかもしれません。

推理

スーパーの地図が書かれていて、指示に従った場合にどの商品が売られているのか?をこたえる問題です。

右左の概念がわかっているかどうか?また、地図の上で考えることができるのか?といった空間把握の要素も含まれている良問であり、やや難問です。

普段から、スーパーでのお買い物で指示を出したり、引き出しにものをしまうときに指示を出したり、と日常生活で左右上下の空間把握ができるように訓練しておくと対応できそうです。

 

言語

物の絵と動物の絵が描かれていて、ものの言葉の中に動物が隠れているので対応するものを線で結ぶという問題です。

スイカなら、「イカ」を線で結ぶ。しりとりや、同じ文字で始まる言葉を線で結ぶという問題はよくありますが、ちょっとした工夫がされている良問ですね。

理科

体験学習ということで、理科ではなく科学に力を入れている四条畷小学校ならではの問題です。砂糖水の甘さの問題や、水の量が飲むとどれだけの量になるのか?といったことを実生活を通じて体験させておくといいかもしれません。

 

指示行動

はさみで図形を切り、その図形を組み合わせて1つの図形を作り、作ったら黙って先生の合図かあるまで待てるか?という問題でした。

はさみを使うという基本的な技能が身に付いているか?また、はさみを使い終わったらきちんと後片付けができるか?という日常生活が表れますね。

そして、先生の合図があるまで、おしゃべりをしたりだらしない恰好をしたりしないで待つことができるか?といった迷惑をかけない生活態度ができるかどうかという点も見られているかもしれません。

 

面接内容

四条畷学園小学校の独自のユニークな校風が理解したうえで受験しているのか?という点が保護者には問われる内容になりそうです。

受験生への質問例
  • 名前と幼稚園の名前、先生の名前
  • 幼稚園でどんなことをして遊ぶか
  • 家族のこと
  • 叱られるとき、褒められるとき
  • 大きくなったら何になりたいか、理由も
保護者への質問
  • アレルギー既往症の有無
  • 志望理由
  • 家庭の教育方針
  • 四条畷小学校とのつながり
  • 専願か併願か

といったことが質問例として挙げられていました。

基本的な面接対応ができていれば十分にこたえることができる内容かと思います。

まとめ

以上、学ぶ楽しさ、個性を大事にする四条畷学園小学校の入試情報でした。

フリースクールにも興味があったので、この四条畷学園は私立のなかでは非常にデモクラティックな雰囲気で好印象でした。本当、私立小学校は小学校によってカラーが全然違うので、まずは見学に行ってみることが一番だなと改めて感じました。

参考になれば。

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