【実話】就活で学歴フィルターが存在することを体験した慶応OGの話。
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息子は1歳過ぎから七田式教育をスタートし、娘も1歳から七田式教育をスタートさせました。
正直に言っちゃいますが、子供たちにはせめて私より良い大学に入ってほしいと思っている邪念があります…。それは自分自身が就職活動やバイトの経験から、ある程度の学歴があることが日本社会で優遇されるというのを身をもって体感したからです。
慶応経済OGという肩書で高学歴と書いてしまうと、一部の方々から白い目でみられそうですが(汗)
今回は、就職活動で私が経験した学歴差別をお話ししたいと思います。
就活で優遇される学歴はどのレベル?
一般的には旧帝大(東大・一橋)と早慶あたりのようです。
※関東での基準で、文系での話としてきいてください。
このレベルの大学であれば、筆記試験で落とされることはまずないレベルといっていいと思います。
そして、旧帝大や早慶の大学になると、その大学だけの説明会やリクルーター制度などがある会社もあります。
やりたいこと重視で大学を選ぶのではなく、偏差値重視で大学を選んでしまう風潮がいまだに蔓延っているのはこうした就活での採用基準があるからかもしれません。
実際に私が経験した学歴差別
ゆうちょ銀行が2015年ごろに学歴フィルターで学生を採用しているとして炎上しましたが、これは私が就活をした2007年ころも当たり前のように行われていました。
youmama
その時、友人が「え?もう満席なんだけど・・・」と画面を見て絶句。
「うそ~そんなことある!?」って私は自分のログイン画面を見て、これまた絶句。
だって、私のログイン画面ではまだまだ空きがあることを示す「◎」マークが表示されていたからです。
同じ会社の、同じ日程の、同じ場所の説明会。
でも、大学が違うだけで、片方は満席と表示され、片方は◎(空席あり)と表示されている事実。明確に、学歴フィルターというものがこの世に存在することを知った大学3年の夏でした。
学歴フィルターはなぜ存在する?
大企業になればなるほど、応募人数は数千人単位という膨大な数になります。採用担当者は、企業規模にもよりますが、多くて数十人というところでしょうか。
1人1人の個性を見て採用を決めるのが理想ですが、そんな時間がそもそもありません。
となると、ある程度のところでフィルターにかけてしまうのが効率的なのです。しかも、高学歴だったり部活動で活躍している人たちというのは、ある程度のストレス耐性があるとみなされるのが日本社会。
そして、大企業になればなるほど、人事部の社員の学歴も高学歴だったりします。また、採用した後で社内からなんであいつを採用したんだと文句がでたとしても、「いや~あいつは東大生だったんでね」と分かりやすい指標があることで言い訳もききます。
高学歴だとなぜ有利なのか?
このように、説明会を予約する時点ですでに学歴フィルターが仕掛けられているばかりか、特定の大学限定の説明会も開催されます。
実際、慶応では、慶応生限定で某大手データ会社やインフラ会社などの説明会が実施されていました。
私も内定をいただいた大手インフラ会社では、リクルーター制度がしかれており、また大学別に採用人数が決められていました。4月1日の採用試験は出来レースのようなもので、その時点までに私は4人以上のOBリクルーターと会って志望動機や仕事内容などを相談する場が設けられていました。
このような大学限定の説明会が実施されていたのは、東大、一橋、慶応、早稲田、東工大くらいでした。MARCHはどうなるの?ということですが、この層はボリュームゾーンで囲い込みなどはされていませんでした。
筆記試験は出来レース?!
大学限定説明会が実施されているような大学だと、正直、筆記試験は名前を書くだけで通ります。筆記試験って実は、学歴フィルターで学生をふるいおとすための表面の口実になるわけです・・・。
あくまで、一部上場企業や有名企業など、応募人数が膨大になる企業に限ってはこの手法は当たり前のように使われているようです。
参考:https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20150602-00046277/
試験のその先に・・・
これはとある上場企業の方がおっしゃっておられましたが、
ということなんだそう。
ざっと数千人単位で応募があった場合、1人1人に面接をする時間が無ければ、ある程度の基準で足切りするしかありません。その基準がシンプルに学歴だというだけです。
ただ、学歴である程度優遇されていても、一緒に働きたいと思われる人間的魅力がなければ、いくら慶応でも東大でも容赦なく落とされるのが大企業です。特に、慶応でも人気のあった物産や電通などは慶応生でもバンバン落とされていました。
学歴差別は人間の本能かもしれない
正直、就職活動で実際にある学歴差別を経験したときは、受験勉強していてよかったと思った反面、この世に公正なルールなんてものが存在しないんだと憤りも感じました。
もちろん、学歴ではないその人の人間性を見て判断されるのが理想の社会だと思います。でも、何度も述べてきたように、採用の効率化のために、ある程度勝率の高い方法=学歴で採用していくのが日本の企業の慣習になっているのだと思います。
もし、はないちもんめをするとしたら?
もしあなたが、それでも学歴差別なんてけしからん!って思われるなら、はないちもんめをする時を考えてみるといいかも。
はないちもんめは、相手のグループから、好きなメンバーをとっていくゲーム。
5人いる相手のグループの中に、自分と同じクラスの子が1人だけだったら?あとの4人は全然知らない子だったら?
だれに親近感や安心感を抱くか?メンバーにしたいと思うか?ってことなんだと思います。
学歴で差別するのも、大企業の採用者はほぼ高学歴な人が多いから。人間、同類を選ぶのが本能的に安心感を得るのかもしれません。
学歴差別を超えてみる
でももし、本当に入社したい会社があるならば、担当者に電話したり、直接会いにいったり、様々なアプローチが考えられると思います。実際に、ビジネスをするとわかりますが、「口説き落とす」というのはどんな場面においても求められるスキルだからです。
ゆうちょ銀行の学歴フィルター問題は、とある学生のツイッターが炎上源でした。その学生は学歴フィルターで落とされて、こんな会社うける気力を失った・・・などと発言したようです。
私は、その学生さんに言いたい。世の中、公明正大なものごとのほうが少ないんだよって。実は出来レースだったなんて話、社会にでたらいっくらでもある。情報をきちんと収集しておかなかったら、あとあと、本当に痛い目もみる。
後出しじゃんけんも、カンニングも許されるのがビジネスの世界。そこで生きていくって決めて就活してるんだから、説明会を足切りされたくらいでめげずに、採用担当者にアプローチするなり、方法を考えてとにかくやってみようよ!って。
ツイッターでつぶやいて、社会が動いて、学歴フィルターが無くなる?足切りの基準が、学歴じゃなくてTOEICの点数とかそれこそブラックボックスの筆記試験とか別の基準になるだけだよって。
たしかに、学歴フィルターがたちが悪いのは、採用基準に明言されている事項じゃないってことだよね。受ける側からしたら、見えないところで小細工されてて気分は悪いよね。その気持ちもわかるけど、そっからの奮起があるかないかで、人生のほかの場面でも違ってくると思うんだ。
まとめ
就職活動では、大企業では結構当たり前に学歴フィルターが用いられているよっていう話でした。
学歴学歴といってばかりですが、学歴は正直、今の日本社会で生きていくのであれば、無いよりもあったほうが刺激的な環境に身をおけると思っています。
高学歴な先輩たちは、とてもアグレッシブに様々なビジネスを創造し、いきいきと働いている方が多いんです。頭もよく、努力もし、ユーモアもあって。中身もマジイケメン!w
学歴は人生の選択肢も広げてくれるのだな(それがすべてではもちろんない)と漠然と思っています。もちろん、学歴が無くても、そこから自分がどう捉え、工夫し、目標に向かっていけるかだと思います。
学歴差別の話ってあまり公になってないので、学生からするとそんなの聞いてないよ!!ってなるかもなので、こうして書いてみることにしました。今は、ブログなどで個人が体験談をリアルに発信でき、様々な情報があふれています。
学校ではこうした事実って決して教えてくれないと思うし。ただ、こうした事実をしっかり知ったうえで、自分はどう生きたいのかってことだと思ってます。この記事を読んで、いろんなことにチャレンジしていく人が増えてくれればいいなと思っています。