【モンテッソーリ流】2歳からのはさみ:上手になる教え方。スモールステップと子供サイズのはさみがポイント!
2歳になったころから本格的にはさみの練習をスタートし、2歳半を過ぎた今、はさみで1度切りが得意になった娘。そんな娘とともに歩んできたハサミの教え方や取り組み方法についてまとめます。
スモールステップで教えよう
はさみを上手に使えるようになるには、指を鍛えていることが前提となってきます。
1歳ころから豆をつまんだり、ピンセットやトングなどで3指をしっかり鍛えておくとスムーズにはさみの練習をスタートすることができます。
- 1歳ころ~ 3指を鍛える日常生活の練習
- はさみの持ち方を教える
- 一度切りに挑戦する
- 長い直線切り
- 簡単な曲線やジグザグ
- 簡単な図案を切り抜く
- 細かい図案を切り抜く
はさみの持ち方を教える前に…
必ず子供サイズのよく切れるハサミを用意しましょう。
七田式でも使っていて、家でも購入して使っているのがこちらのハサミです。手の大きさにもよりますが2歳から4~5歳ころまで使えるサイズです。
サンクラフトの幼児用はさみ「ちょっきんな」というものです。が、こちら、残念ながら在庫限りで販売終了となっているそうです(2019年9月)
しまじろうのはじめてのはさみを使っている人も多いですね。これも使いやすそうです。指を入れる部分の色が違うので、子供に教えるときにわかりやすいよう。
よく切れないハサミを用意している方がいますが、逆に切れにくいハサミは余計な力が入るので危ないといわれています。
切れにくいハサミを使用することで、子供にはストレスだったり、逆におかしな切り方になってしまったりすると七田の先生にも教えていただきました。最初からよく切れるハサミを用意してあげることで、正しい使い方が身に付くそう。
子供に必ず教えることは
- 先がとがっているので危ないこと
- 渡すときは刃先を手で包んで渡すこと
この2点を徹底して教えます。
実際に、はさみの先を触らせてとがっていて危ないことを実感させます。
そして、渡し方をゆっくりと提示して、子供と渡し方の練習を何度も行います。このハサミの扱い方をしっかりマスターしてから、ハサミの使い方を教えてあげる段階になります。
はさみの持ち方を教える
小さな穴に親指を、大きな穴に人差し指と中指を入れるということを見せて、やらせます。親指が入る位置にシールをはって目印をつけてもいいかもしれませんね。
- はさみを立てて
- 脇をしっかりしめて
- 紙を動かして切ること
はさみを立てて切る状態をキープ!して切るの、結構難しいんですよね。ハサミに赤いテープで目印をつけ、この目印が見えるようにして切ろうね~と声掛けしています。
実際に提示してみると分かりますが、紙を持つ方の手の動きも重要で、紙を切るという行為がいかに複雑かが理解できます。
親の提示や、道具のサイズ、環境が悪いと心得て、親が改善策を考えること
一度切り(切り落とし)に挑戦してみよう
最初に練習するのは、一度切りです。
1回で切れる幅の用紙を使って、ちょきちょきと紙を切り落としていきます。
- 持ちやすい大きさ
- 適度な厚み
- 綺麗な色や模様
適度な厚みがあることで、持った時に安定感があり切りやすいです。また、綺麗な色やかわいい模様のあるものをいくつか用意しておくことで、子供の興味をひきますし、自分で好きな用紙を選ぶという「選択」が加わることでより集中してくれます。
教材について
私はICEという東京のモンテ教室の通信販売の教材を購入しています。一時期、自分で教材を、画用紙を切って作っていたのですが、子供のお仕事の量に追い付かず、敏感期を逃してしまったことがあり…それ以来、教材は潔く外注しています。
↑これがICEさんで購入した教材。はじめてのはさみ切りという商品。
切るところの線が太くて分かりやすい。そして用紙も厚みがあって、子供がとても切りやすそうです。
敏感期には、何十枚と切るので、自分で教材を作っていたら追い付かなくなります。嬉しい悲鳴ってやつですね。郵送費がかかるので、まわりにおうちモンテ仲間がいたら共同購入してもいいかもしれませんね。
また、メルカリで購入した教材もとても良くて、しかも少量で購入できるので追加で少しほしいという時に重宝しています。
自分で教材を用意する場合
以前は自分で用意していました。頑張ってた頃の私…w
厚紙にコピーできる方は自分で簡単に作ることができると思います。ただ、うちのコピー機は厚紙が出来なかったので手書き…きつかったですw
このモンテッソーリの紙遊びという本は、モンテッソーリ流のはさみのスモールステップについても書かれていて、良書でした。
いつでもお仕事を・・・
はさみと、容器と、用紙を1つのセットにしてトレーに入れています。いつでも好きな時にお仕事ができる環境が、子供の自主性自己肯定感を高めます。
切り落とした用紙も大切な作品なので、切り落としたものを入れる容器も用意しておきましょう。
1度切りができたら・・・
スモールステップですすめていきましょう
長い直線切り
じつは1度切りに慣れてきても、直線切りとなると、これがまた難しい。
チョキン!とはさみを全て閉じてしまうのではなく、少し止めて連続で切っていくからです。連続切りのために、はさみに少し印を入れて、ハサミを少し止めることを意識づけていきます。
詳細はこちらの本に書いてあります。
簡単な曲線やジグザグ
直線切りができるようになると、曲線やジグザグにも挑戦していけます。
紙を動かす左手が実は重要な動きになってきます。
ハサミを立てて切るという基本動作が身に付いていないとできません。なので、しっかりスモールステップで確実にマスターしていくのが重要になってきます。
簡単な図案
学研やくもんなどから、はさみを切る練習帳なども出ています。切ったものを貼ったりすることで、より楽しい作品になってきますし、手先の巧緻性も養われますね。
細かい図案
複雑な切り絵にも挑戦してみると楽しいかもしれませんね。
幼児期から指先を使おう
幼児期は、巧緻性(指先を自由自在に使う力)が最も発達する時期。
子供がはさみを使いたい!という意思を示したら、大人は正しい使い方と正しい用具と環境を作り、サポートしてあげるだけ。
娘がたくさんハサミでチョキチョキした後、とっても満足そうにしているのを見て、自己肯定感が育まれているなと感じています。
まとめ
2歳からのはさみについてでした。
子供がやりたい時がベストタイミング!子供の敏感期に沿って、しっかり適切なやり方をしていけば、2歳からでも十分ハサミは楽しく使うことができます。
参考になれば。