【ネタバレ】NNNドキュメント「放射能とトモダチ作戦」を見終えて
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9人も死んでしまった・・・
トモダチ作戦に参加した400名以上の米兵が、東京電力を相手取り裁判を起こしています。
そんなセンセーショナルなキャッチコピーで始まった、10月8日のNNNドキュメンタリー。
日本で、ここまできちんと放射能に関して検証した番組を放映できるのって・・・スゴい!
NNNさんに拍手したい気持ちです。
では、その内容についていってみましょう!
被爆した米兵たち
健康被害は様々で、白血病や子宮摘出、両足の切断・・・などなど。
防護服なしでの除染などが、空母レーガンでは行われていたよう。
NNNのドキュメンタリーでは、実際にサンフランシスコで米兵達へのインタビューを実施。
放射能との因果関係について、検証していく番組でした。
裁判で訴える米兵達
中佐に昇進したいと考える女性少佐も、この裁判に参加しています。
その女性は、涙ながらに、「水兵達のほうがもっと悲惨な状況。そんな水兵達の道しるべとなりたい。」と原告訴訟団に加わった理由を話します。
兵士達は、放射能による健康被害から5世代先までをカバーする医療基金の設立を求めています。約5000億円の規模です。
あのとき、東京電力がメルトダウンの情報を出してくれていれば、放射能を浴びる事も無かったと訴えているのです。
最初の犠牲者
最初に亡なったのは、ヘリコプターの除染を担当していた兵士。
動機入隊の兵士が語ります。
「彼は、汚染された機体を、表面を削り取り、除染していた。
彼の症状が悪化したのは、除隊してから。
片方の肺はつぶれ、もう片方も3分の2がつぶれ、自力で呼吸する力も無かった。その一ヶ月後、ガンの診断を受けた。」
その頃、親友として裁判を引き継いだ。
「娘が生まれ、おてんばな8歳の女の子だ。とても幸せそうだった。」
でも、病気の姿をみせたくないと、会う事無く亡くなりました。3年前のことでした。
国防総省の報告書
国防総省による報告書によると、彼のように呼吸障害を訴えた兵士は、4843人中、931名にものぼる。
レーガンの兵士たちの被爆は、非常に小さく、健康に悪影響を及ぼすものではないと報告している。
しかし、原告として400名以上が名乗りをあげている。
果たして、本当に彼らは被爆したのか?
レーガンの動きと、放射能汚染
航海日誌から、レーガンの動きと、スピーディによる放射能マップとを照らし合わせて検証する。
すると、ちょうど、放射能プルームのまっただ中で空母レーガンが活動していたことがわかった。
放射能プルームに突入した空母レーガン
2011年3月12日14時の保安員の会見では、メルトダウンなどは否定されていた。
しかし、実際には、一号機の爆発がおこり、メルトダウンも起こっていた。
そして、ベントも行われた。
運が悪いことに、空母レーガンは、放射能プルームに突入してしまったのです。
空母レーガンで働いていた兵士達はみな、「金属のような、血のような味がした」と口を揃えます。
これは、原爆を落とした米兵が言っていることと一致する。
その理由はなぜかは分かってはいない。
口から放射性物質を吸い込むことで、放射性物質は肺にとどまり、内部被爆をおこす。
また、血液によって全身の臓器にも蓄積され、内部被曝をおこす。
重要な証言
原告の1人は、こう語っている。
「思い出すのは夜中に幹部オフィスの方から叫ぶ声が聞こえてきた。
『くそ!俺たちはおしまいだ!』
放射能に関する情報を集めている兵士たちのそばにいたら、
『気がつくまで2日間も水を飲んでしまった!』
『東電は火災だと発表していたが、メルトダウンしてるじゃないか!!』
という声が聞こえてきたんだ。」
空気だけではなく、水も汚染されていた
空母レーガンでは、汚染された水でシャワーや料理などをしており、それらによる内部被曝の可能性も否定できない。
しかし、米軍の報告書では、その時の水を採取し、測定したが放射能は検出されなかったとしている。
健康被害
兵士達の健康被害は様々。
- 3日目に手首から肘までパンパンにはれた。
- プルーム突入後、下痢。
- 腸にポリープができ、出血。
- 1ブロック歩いただけで、へろへろに疲れる。
- 肛門から出血。
- お腹、胸が痛い。日々痛みと格闘しているが原因不明。
- 四六時中、神経痛がある。
- 顎の骨がやられて、歯は歯茎でようやくつながっている
- 疲れやすく高熱がでる。
- 髪が抜け、眉毛が無くなった。
- 線維筋痛症と診断された。
- モノが飲み込みづらい。
- 切迫性尿失禁。
- 周りからは、怠けていると言われる。
病院では、悪く無いと診断される。
しかし、仲間と集まると、同じような症状に悩んでいる。
放射線治療の専門家は、以下のように語った。
腹部に放射性治療をすると、下痢をする人もいるし、しない人もいる。
確定的影響だとすれば、これだけの被爆があったといえるため、ごまかせない。
A:肛門からの出血は、被爆直後ではなく月日が経ってからだが?
Q:被爆後の期間が重要で、4日後くらいが放射線との関係があると判断される。
妊娠以前の被爆も影響するので、証明できない。
骨膜肉腫との因果関係は、証明できない。
髪の毛が抜けるのは、3シーベルトを浴びたら。
放射能との因果関係が認められた例
医師から、放射能との因果関係が認定されている米兵もいます。
白血病になった男性。
体からウラニウムなどの重金属がみつかり、排除する施術をうけた女性。この女性は原因不明の腫瘍により、子宮を摘出せざるを得ませんでした。
なぜ、東電を訴えているのか?
米兵は、勤務中の事故に関しては、米軍や国を訴えないという規約があるからです。
いよいよ、裁判が始まるが、兵士たちの健康状態は悪化している。
弁護士は自信満々に、あらゆる面で東電に勝訴すると語っている。
「政府は米兵が浴びた放射能は大西洋を飛行機でとんだくらいとしているが、
汚染された料理や水を飲んだりしたことを無視している。
福島の放射能被爆が、兵士の健康被害の原因であるという医師の診断を、裁判所に提出する。」
原告が訴えたい事
アメリカにはディスカバリー制度という、世界中の起業が恐れる制度がある。
東京電力は、日本国民ももっていない情報をたくさんもっている。
ディスカバリーによって、東電の情報があばかれ、その情報を日本国民も使う事ができる。
生命保険にすら入れない人たち
米軍をはじめ、放射能被害を受けている人たちは生命保険に加入することもできない。
この裁判は福島にとっても重要
きちんとした保障を受けられない人が日本にもたくさん居ると聞き、残念に思っている。
同じ船にのっている。
すべての症状を記録しているので、福島の人とシェアしたい。
長期の大量出血、偏頭痛、皮膚疾患、など。
9人も死んでしまった。
若き米兵らが、放射能汚染により健康被害をうけ、400名以上が裁判を起こしている事、あなたは知っていますか?
まとめ
えっと、日本のテレビ局でここまで赤裸々に放射能関連の報道ができたことに、拍手したいと思いました。
放射能プルームを浴びたのは、米兵だけではありません。
福島やその周辺の国民も、放射能プルームの影響をうけているわけです。
でも、因果関係は証明できません。
なぜなら、被爆したその時に測定されていないから・・・。
だから、いくら健康被害がでたとしても、それは因果関係なしと診断されて終わるのです。
壮大な、壮大な、人体実験が、日本で行われようとしています。
自分の身は、自分で守るしかないな〜って改めて感じました。
以上、ゆうままでした。