【実話】先輩ママが語ったモンテッソーリ教育の6大デメリット
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アメリカではモンテッソーリマフィアという言葉が生まれるほど、GoogleやWikipediaなどの有名企業の創始者がこぞってモンテッソーリ教育を受けていたことでも有名です。
クリエイティブな発想が生まれるとして話題のモンテッソーリ教育。木製の感覚教具という専門的な教具も、驚くような値段ですが飛ぶように売れています。モンテッソーリ教育がうけられる幼児教室の数は大阪だけで倍の数ほど増え、ますます注目度は高まっています。
そんなモンテッソーリ教育ですが、実は、「モンテッソーリ 後悔」というキーワードでの検索が急増しています。
今回は、モンテッソーリ教育を実際に受けたママたちの本音としてデメリットをまとめていきます。
モンテッソーリ教育のデメリット?
そもそもデメリットがあるのか?ということですが、先輩ママの話を聞いていて、これはメリットの裏返しでもあるなと感じました。
そして、日本ではモンテッソーリ教育は幼稚園までがほとんどですが、海外では小中高とモンテッソーリ教育が公教育として受けられる環境が整っています。
特にアメリカは国立の小学校でモンテッソーリ教育が施されている学校もあるほど。
ですので、これから挙げるデメリットは、日本の公立小学校入学時に生じるものがほとんどのようです。
書籍を読むと、こうしたデメリットもやがで高学年になればメリットとして、クラスのリーダー的存在として頭角をあらわすことが多いようです。一概に、メリットデメリットとは言いづらいですが、この点も考慮してもらえれば。
1.自己主張が強くなる?
モンテッソーリ教育の基本は、自己選択と集中です。
モンテッソーリ園を見たことはありますか?モンテ園では、様々なお仕事が棚にずらっと並べられており、子供は毎日自分の意志でお仕事を選択します。
先生が今日はこれをしましょうと強制することはありません。1人1人が別々のおしごとを選び、淡々とそれに集中するのがモンテッソーリの環境です。
公立小学校にすすんだときに、自分の意志とは無関係に「今から国語ですよ!」と時間割通りに授業がスタートするので、こうした時にモンテッソーリ教育を受けた子供たちは多少混乱するようです。
そして、今はほかのことがしたいのに!!!と、日本人的には「協調性がない」と思われる言動をとってしまうようです。
2. コミュニケーション能力が身につかない
自分で選んでお仕事をする個別での活動であるため、お友達と協力して何かをするというコミュニケーション能力が身につかないという指摘もあります。
確かに、モンテ園を見学した時、子供たち同士でおしゃべりをしたりする場面はみませんでした。
ただ、モンテ園は縦割り保育が一般的なので、大きいお友達のしているお仕事を見て感化されたり、小さなお友達が困っている場面で助けてあげたり思いやりの心が育まれるようです。
実際、モンテッソーリ教育を受けた子供たちは、給食で食事を床に落としてしまった子がいたら、さっと雑巾をもってきて拭くのを手伝ってあげる・・・ということが自主的にできる子が多いそう。
モンテッソーリのお仕事だけでは、子供同士のもまれあいながらのコミュニケーション能力は育ちにくいですが、不安な場合はその分、外遊びの時間もしっかりとれているような園を選ぶといいかもしれません。
3.時間割に従えない
モンテッソーリのお仕事は、そのお仕事に満足して、本人が止めるまで教師は止めることをしません。モンテ園にもよりますが、給食の時間がきても本人が納得しなければ止めないという園もありました。
それほど、集中現象をきちんと見守るのがモンテッソーリ教育です。
日本の公立小学校では、時間割がきちんと決められていて、給食の時間にまで勉強をしていたら先生から怒られてしまいます。
こうした管理型の教育内容と、モンテッソーリ教育を受けた子供たちの感性は、結構相反するものなので、小学校に入学してストレスが溜まっている・・・という先輩ママは多かったです。
4.やる意味を求める
自己選択でお仕事をする子供たちは、自分のなかで納得しないと物事が前にすすまないことが多いです。
なので、管理教育型の日本の公立小に進学すると、先生からのトップダウンな授業内容のすすめからなどに疑問をもち、先生に「なぜそれがいるのですか?」などと質問してしまい、先生からややこしい子認定を受けることも多いようです。
藤井聡太騎士は、学校の先生に「授業をきちんと聞いているのに、なぜ宿題をしないといけないのか?」と質問したそうです。
私も4歳の息子は1歳過ぎからモンテッソーリ教育で育てていますが、何かにつけて理屈っぽいというかやる意味をしっかり把握してから取り組むような気がします。
もちろん、意図や目的を明確にして取り組むのは重要な思考です。ただ、日本では体育祭での組み立て運動のような手段が目的化しているような風習のある場面では、こうした発想がやや煙たがられるのもあるのかなと感じています。
5.外遊びが大好きな子供には向かない?
モンテッソーリ園を見学して感じたのは、子供たちが静かすぎる!ということでした。
園長先生にきくと、もちろんお仕事の時間はみんな静かだが、休憩時間や外遊びの時間になるとどの子も凄く活発に遊んでいるということでした。
4歳息子も、朝の5時から夜の7時までノンストップで元気の塊みたいな男の子ですが、本人の意思によってやりたいようにさせています。公園で元気いっぱい遊ぶ日もあれば、ふと気が付くと一人でお仕事を黙々と取り組んでいるときもあります。
外遊びが大好きだからモンテッソーリ教育は合わないかも・・・という場合も確かにあると思います。元気玉の息子を見て思うのは、本人の敏感期にあったお仕事があれば、どんなやんちゃボーイも集中してしまうんだなってこと。
もちろん、本人の個性によりますし、モンテッソーリでなくても選択して集中するというサイクルがまわせれば外遊び園でも全然いいと思います。(実際、これだけモンテ大好きな私は、外遊び園を選びましたしねw)
6.日本型偏差値教育には向かない?
詰め込み、暗記型の受験勉強的なものを求めるなら、モンテッソーリはおそらくその反対側にあるものだと思います。
実際に体感することを重視するからです。
ただ、暗記などは得意にならなくても、学ぶ姿勢というか探求心というものが育つようです。
おうちモンテをされている先輩のお子さんは、国立小の先生から「どうしたら娘さんのように学びに貪欲な子供が育つのでしょうか?」と称賛されたとか。
偏差値教育の日本では、こうした探求心というのは点数化されないのが現状です。しかし、2020年の大学改革とそれにともなう学習指導要領の改訂により、「学び方」「学ぶ力」が評価される方向に向かっているようです。
以前講演をきいた百枝義雄先生は、こうした学ぶ力を身に着けることができるモンテッソーリ教育が、これからの時代の教育になると仰っておられました。
まとめ
以上、モンテッソーリ教育のデメリットをまとめてみました。今回、先輩ママとして話をきいたのは、モンテッソーリ園に通っていて子供が公立小学校に入学されたママでした。
なので、公立小学校に入学した場合のデメリットとしてあがってきたもの。
教育のメリットデメリットを語る際に、どこの時点をゴールにするかでも違ってきます。モンテッソーリ教育は大人になったときに真価を発揮する、息の長い教育方法だと感じます。
この記事を読まれている方は、モンテ園に通っている方で子供に合っていないのでは?と悩まれている方も多いかもしれません。そういう場合は、モンテ園とうたっていても、方針が様々なので一概にモンテッソーリ園とひとくくりにするのは難しいです。ママの直感を信じればいいかなと。
うちの子に合ってないと感じるなら、そうなんだと思います。実際、私はモンテ園には??と感じてしまったので、外遊び園を選びましたしw こちらの記事もよんでみてね。
以上、悩んでいる方の参考になれば。