子連れシンガポール旅行でシンガポール大学に潜入してきたレポ
こんにちは、ゆうままです。
2023年の夏休みに、家族でシンガポール旅行を満喫してきました。
現地の移住者さんにコンタクトして、アテンドしていただきながら、シンガポール大学をさらっと見学し、現地の教育事情なども聴いてきました。
簡単ですがレポートしたいと思います。
シンガポール大学とは
日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、シンガポール国立大学(通称NUS)は大学ランキングで世界大学ランキング11位の超エリート大学。
シンガポール教育を代表する大学で、世界的に有名な人物を数多く輩出しています。
見学して知ったのですが、米国イェール大学と提携していたり、アジアナンバーワン大学というのも納得の設備と広さ、グローバルな環境で学べる大学です。
ちなみに、この大学ランキングでは日本の大学は23位に東京大学、36位に京都大学が入っています。(このランキングの評価基準に関しては色々と思うところはありますが・・・)
大学見学の目的
自分の子供には、日本に限らない自由な選択肢を持っていてほしい・・・と日ごろから感じていまして。
子どもは6歳と8歳。
日本の大学すら見学していませんが、一番最初に見たものがその子にとっての基準となるんですよね。
なので、せっかくシンガポールに旅行するし・・・
シンガポールって正直、歴史が浅い国なので歴史的観光物が乏しく・・・
アジアナンバーワンのシンガポール大学を見学しよう!と思い立ったんです。
現地移住者さんにコンタクト
調べると、このNUS、さすがに広くて、自分で調べて家族で見学するには大変そう・・・
ということで、ロコタビさんから現地移住者さんにアテンドを依頼することに。
これが結果的に大正解!
我が家にとっては事前の下調べを含めた時間短縮にもなり、現地のナマの教育事情も聴けて、とても良い経験となりました!
ロコタビでのやりとり
今回依頼したのは、シンガポール人と結婚され、現地で教育関係の仕事に従事されている日本人男性。一児のパパ。
申し込む前に、しっかり、日時や、やりたいことなどすり合わせして、1時間のアテンドで5000円と交通費だったと思います。
どっぷり円安(シンガポールドル100円くらい)の2023年8月でしたので、この価格は妥当な値段かなと。
アクセス
シンガポール大学は少し中心部から離れています。宿泊していたリッツカールトンから、GRABで向かいました。
平日、昼間ということもあり、チップ1$含めて16.7$でいくことができました。
27分かかっています。時間には余裕をもってスケジュールしておくといいですね。
広大なNUS、熾烈なシンガポール教育事情
待ち合わせ当日、広大なキャンパスのなかにあるカフェで待ち合わせ。
広々とした緑の芝生、いくつもの建物・・・NUS内を循環するバスがあるくらい・・・
これはアテンドなしに、効率的に見学することは出来なかっただろうなと、実際NUSの中に入って感じました。
2023年7月31日に見学しましたが、夏休み期間と思いきや、授業がもう数週間でスタートするようで学生たちが帰ってきているようで、食堂は人いっぱいでした。
熾烈な教育事情
広大なシンガポール大学のなかの、見学したのは時間の都合上ほんの一部のキャンパスのみでしたが、新しく綺麗な施設が多く、ゆったりとした造りで、生徒用のレジデンスもあり、日本の大学とは違う雰囲気を満喫。
そして、食堂でタピオカミルクティーを飲みながら(1杯500円くらいと、とても良心的な値段なのは大学内だからなのか?!)、シンガポールの教育事情について聞くことに。
一度のテストで運命が決まる!
シンガポールって、明確にエリートを養成することを計画しているので、本当に、明快な教育システムになっていました。
6年生のときのテストで、大学に行くコース、専門学校にいくコースなど、人生がほぼ決まってしまいます・・・。のちのちの番狂わせは、よほど努力しないと無理なんだそう。
なので、子供たちを大学コースに行かせるために、幼稚園から塾、小学校では遅すぎる!というのがシンガポールの熾烈な教育事情なんだそう・・・。
大学受験で番狂わせが起こる日本って、なんて平和で平等な世界なんだろう・・・と感じずにはいられませんでした。
もしNUSに入学したいなら・・・
正規のルートで入学するのは本当に狭き門・・・なので、日本の大学と提携しているので、交換留学などの制度を使って入学するのが一番コスパが良いかもとアドバイスされました。
(いや、本気でNUS行かせたいわけではなく、興味本位できいたところ、ね)
たしかに、シンガポール人のエリート中のエリートが集うNUS、そこに机を並べることができるだけでも運が良いというかなんというか・・・。
アジアの富豪が移住してくる国
実は、食堂には、幼稚園児くらいの小さな子供づれの中華系家族がちらほら。
あとでアテンドしてくれた方に聞くと、インドネシアや中国の大富豪が、見学したあと、そのまま現地の不動産を購入して一家で移住してくるとか。
スーツケース3つに現金いっぱい詰め込んでやってくるらしいです・・・いやもうナニそれ・・・クレイジーリッチの世界ですやん・・・(溜息)。
何事も経験、体験してみる!
日本の教育はシンガポールのように一発のテストで人生が決まるわけではありません。
しかし、結局東大生の親は年収1000万越えが多くて、親の格差が子供の格差につながる「再格差社会」と言われています。
それに、東大など有名大学にいくには、ある程度偏差値の高い高校出身者が多く、実質は見えないけれど、シンガポールのように大学コース、専門学校コースのように分かれているような気もします。
シンガポールの割り切った教育システムは国家的な人材育成の観点からみれば、コスパがいいのでしょう。
日本では、「格差がある」という現実をきちんと認識することすら、「悪」のような雰囲気があるように感じます。ましてや、国家としてエリートを育成していく!なんて明言したら、差別するのか!!と袋叩きにあいそうな雰囲気すら感じるのは、私だけでしょうか・・・。
良い悪いは別として、歴史が浅く、早急な人材育成が国家的急務であるシンガポールがこのような教育システムを計画しているのは、非常におもしろいと感じました。日本人からすると、身もふたもないな…というくらい分かりやすい計画ですが、多民族国家であるシンガポールは明確な計画でなければ民族を超えて共有できないのでしょう。
現地に行って、話を聞いて、体感したからこそ、
教育システムの違いや、自分の子供たちにとって、そして日本にとって、どのような教育システムがいいのだろうか?と今でもふと考えます。
考えるキッカケになり、主人ともそんな話をしたりしています。
肝心の子供たちは、バスがある大学ってかっこいい!!という子供らしい感想を残してくれました(笑)
↑写真はNUS内を走るバスです。
帰国後の子供たちの変化
住宅の営業マンでもなんでも、営業テクニックとしてよく知られているのが
イイものから見せる
ということ。
判断基準がない状態で、最初にみたものを、人は基準として考えるからです。
なので、最初に良い物件を見てしまうと、それが基準となってしまう。
これ、大学選びもそうで、最初に最高のものを子供に見せるって大切だなって思ってます。
手が届くか別として(笑)
帰国後、娘は「シンガポール大学に行きたい!!」と言い出しました。
2024年5月の東大五月祭にも行きましたが、比較対象がシンガポール大学なので、あまり魅力的にうつらなかったようでした。
幼少期のうちに、子供の世界を広げてあげたいなって思っているので、
これからも、どんどん面白い場所に子連れで繰り出していきたいと思います。
以上、
とてもいい経験となった見学ツアーでした。気になる方は、ぜひ、現地ロコと一緒にNUSに行ってみてはいかがでしょうか?
参考になれば嬉しいです、ゆうままでした。